食品が大量廃棄されるニュース映像。21世紀になってもなお、飢餓で苦しむ人は世界中で10人に1人。CO2削減に有効とされるバイオ燃料の原料は穀物です。「食」をめぐるさまざまな問題は、わたしたちの住む地球で起こっています。
スーパーに行けばあらゆる食材が手に入る日本に住むわたしたちは、正直なところあまり困っていないけれど、一方で日本の食料自給率はカロリーベースで37%と最低を記録しました。
自分が食べる食材の6割以上が隣の家の冷蔵庫にあるって考えると、そのマズさは容易に想像できます。
「食」をめぐる問題は複雑な要因がからまりあい、その解決はひとすじ縄にはいきません。
でも少しひも解くと、少しの「これくらいまぁいっか」が積もり積もってその状態になっているようにも思います。
渋滞と同様に、発生の大元はたった1台の車かもしれません。
9月23日に国連で行われる「Food Systems Summit(食料システムサミット)」に合わせ、環境と実践教育の専門家、北海道大学大学院環境科学院 山中康裕教授とともに、わたしたちひとりひとり(いわば1台の車)から食のSDGsを考えてみるイベント「わたしたちと、食料システムサミット」を企画しました。
これからも安心して食べ続けたい!と思う方のご参加をお待ちしています。
【国連食料システムサミットとは?】
グテーレス国連事務総長の呼びかけにより、9月23日にニューヨークにおいて開催されるサミットです。食料生産の元になる資材やエネルギーの調達から、食料の生産、流通、加工、消費から廃棄まで一連の流れを食料システムととらえ、それをとりまく経済・社会活動・自然環境まですべて含め、様々なステークホルダーとの対話を通じて「食のSDGs」に対する解決策を導こうとするものです。People’s Summitとも呼ばれ、「(誰かではない)私たちのサミット」でもあります。日本では農林水産省が主体となり、7月に行われたプレサミットへの参画、市民・企業との対話の場を設けるなどを行っています。
■UN Food Systems Summit
■農林水産省HP
- イベント内容
①講話:「食料システムとSDGs(仮)」 山中康裕
②講話:「わたしたちと、食」 和田順子
③ワークショップ:「わたしたちにできること」
④それぞれの行動宣言:「わたしは〇〇。」
- 実施概要
・日時:2021年9月23日(木祝)13:45開場、14:00開始、16:00終了予定【申込締切9月21日(火)】
・実施方法:オンライン(Zoom)
・参加費:無料
・参加対象者:学生や食の生産・流通・加工業など食関連の仕事に携わる方、「これからも安心して食べ続けたい!」と思う方
・定員:20名程度
・共催:和田順子(good food, good life代表)・山中康裕 (北海道大学大学院環境科学院教授・SDGs Thinkers代表)
- 申込方法
以下のURLにアクセスし、必要事項を入力してください。開催前日までに参加用オンラインURLをお送りします。
申込フォーム
※ご案内はgoodfood.goodlife.0831@gmail.comからお送りします。
- お問い合わせ
ご不明点があれば、以下のメールアドレス宛にご連絡ください。
goodfood.goodlife.0831@gmail.com 担当:和田
ご参加お待ちしています。