10月13日、札幌消費者協会さまにご企画いただき、
サルベージ・パーティを実施しました。
参加者さんの年齢層は幅広く、
若手は現役大学生から小さなお子さんのいるママさん、
そしてベテラン主婦の方々まで。
まずは、みなさんサルベージ・パーティが初めての方ばかりだったので
私からサルベージ・パーティの楽しみ方や
どんな発見があるのかというお話をさせていただきました。
そしてみなさんがお持ちくださった食材をご紹介。
今回多かったのは乾麺と缶詰。定番ですね。
あとは朝採りの大根も!
スナック菓子や外国食材もありました。
その後ペアに分かれていただき調理スタート。
ほとんどはじめましてな方々同士なので、
レシピの決定や食材の割り振りなどで
多少の混乱は想定した私…ですが、
なんとなんと、レシピの決定が今までで最速!
気づいたときには食材はあらかた無くなり、
丸ごとあった大根やにんじん、数の少ないピーマンなどは
流れるように分配され、
何の混乱もなくさっさと調理が始まっていました!
いつも、1品目を作り始めるのにみなさん悩みこんでしまうのが
恒例。
ベテラン主婦の方々が率先してくださったのでしょうか、
とにかく初めての体験で、正直驚きました。
そしてみなさんテキパキ調理が早い!美しい!あざやか!
無駄口なく(笑)、でも笑い声も混ざり、にぎやかでおだやかで
作業台の間を歩き回ってみなさんとおしゃべりしていた私ですが、
とても心地よい空気を感じていました。
出来上がったのは14品
今回は「ダジャレ好き」の方がいらしたので、
楽しいネーミングが付きました。
①カレースナック&とりスイート
さつまいもとカレースナックの上に、
焼き鳥が乗っています。
色がとってもきれい!
お味もなかなかで「おいしい~」の声が聞かれました。
②麩のおろし和え
だいこんおろしの絞り汁でお麩を戻し、
だいこんおろしと三杯酢で和えました。
これはとてもおいしかった!
お麩は我が家ではお味噌汁にしか入りませんでしたが、
大根とお麩といういつもあるもので1品作れるアイディア、いただきました!
③ミッキーパスタとふぐのトマトソース
断面がミッキーになっているというパスタ。
にもかかわらず、ゆでても大してミッキー感がなく
お子さんに喜ばれなかったということで持ち寄られました。
炒めたたまねぎにトマト缶が入り、ふぐのお茶漬けの素が
入りました。
パスタを、ビーフンの上にかけるという斬新さ!
④おいしくてご“メン”な“サンマ”
ゆでもやしとうどんが、サンマ水煮の煮汁で和えられています。
煮汁も無駄にしない、まさにフードロス対策なひと品。
しかも煮汁だけで味付けされているとは思えないおいしさ。
缶詰食材の威力を改めて感じました。
⑤ハッシュドだいこん
ハッシュドビーフのルーで大根やにんじんなどの根菜を
煮込みました。
なんかこれ、すごくおいしかったです!
大根の煮物って、我が家では子どもに敬遠されがちなのですが
ハッシュドビーフで煮込んだら子ども受けまちがいなしな味になりました。
カレールーじゃないところも私は好きでした。
全部カレー味に持っていかれない感じというのでしょうか。
⑥だいこんプチパンケーキ
みなさん、大根でパンケーキですよ!信じられない組み合わせ。
でもこれがおいしくて、大人気のお料理でした。
大根おろしとパン粉、そしてコーンフレークを混ぜて
ちょっと落ち着かせてからフライパンで焼きました。
仕上げに、黒糖のおやつをお湯で溶かして黒蜜にしたものを
たらり~。
おいしいおいしい!レシピを聞いていった方もいましたよ♬
⑦海と山 あこがれのカレ(彼)ー
コンビーフ、さんまの水煮、かぼちゃやにんじんなど盛りだくさんなカレー。
うまみたっぷりのコンビーフやさんまがたくさん入っているので
とってもコクのある煮込んだようなカレーになっていました。
これまた大人気でした!
⑧黒豆茶
黒豆を持ってきてくださった方がいました。
戻していなかったので、どうしようかな?と言っていたら、
「炒ったらすぐ使えますよ」とのアイディアが飛び出しました。
そこから、炒って、それをお湯に注いで黒豆茶に!
お茶までできたサルベージ・パーティは初めてです。
⑨素麺まぜそばサーディンあえ
細かくなったおそばとひじきの、サラダ感覚のお料理です。
長いおそばは取り分けづらいと途中で気づき、
細かくしてくださったそう。
形が変わるだけで、主食→おかずに変えることができるんですね。
かくし味にりんごジュースも入っています!
⑩貴婦人のためいき
野菜たーっぷり。栄養のぎゅうぎゅうつまったスープです。
中にコーンフレークも入っていて、
ちょっとボリュームアップしているところもミソです。
⑪イワシと麩の肉詰め
イワシの缶詰・麩・ビーフンが、万願寺とうがらしや
たまねぎの上にのって(詰められて)います。
万願寺とうがらしは生で。
たまねぎもさっと塩をしてあるだけ。
ビーフンに火は通っていますが、他に火は通っていません。
かなり時短料理ですね!
⑫イワシとビーフンのスープ
トマトベースのスープです。
ビーフンをはるさめのようにして使いました。
「ビーフン」と聞くと、すぐ焼きそば状態のものを想像してしまい
気後れしますが、
こうしてちょこっとはるさめのようにして使うアイディア、とてもいいですね!
⑬なんとなく、ごメン!!
これはすごい料理です。
そば、うどんなど3種類の麺をゆで、
味付けはなんとりんごジュース。
りんごジュースになんとライスペーパーが入って
とろみづけしてあります。
ライスぺーパーでとろみづけって…天才!?
味も、みなさんの想像よりは100倍ちゃんとおいしいです。
⑭コーンスープパスタ(2種)
味つけしたラザニアのようなパスタ。
それだけでもとてもおいしかったのですが、
「味にパンチがないので」と
最後にうまい棒とソース味のベビースターラーメンが
トッピングされました!
トッピングを変えるだけで1種類の料理が2種類になり、お得ですね。
まとめ
災害時の食事づくりにも役立つサルベージ・パーティ
今回は、9月6日の地震から1か月程度しかたっていないこともあり、
サルベージ・パーティが災害食づくりにも役立つことを
お話させていただきました。
サルベージ・パーティと災害時の食事づくりは、
使える食材が限られている点、そして使える食材の種類も
とてもよく似ています。
災害時の食事づくりで「あれもない、これもない」と嘆くのではなく、
「これはあれで代用できる?」「これをこれを組み合わせてみよう」と
発想が転換できることはとても大事なことです。
でもその発想の転換も、やったことがなければなかなかできるものではありません。
でもサルベージ・パーティで一度そうした経験をするとができます。
その重要性をお伝えすると、
災害時を想定したお料理をつくってくださった方もいました。
(おいしくてごメンなサンマ)
この「思い付きを試しにやってみる」体験は、
大人になるにつれて減っていき、どんどん頭が固くなってしまいます。
ぜひ頭を柔らかくするために、サルベージ・パーティに
ご参加いただきたいと思います。
いろんな世代が交流できる
今回は、若者の発想力の爆発と、
若いママさんの小回りの良さ、
そしてベテラン主婦の方の知識の幅広さと深さを
一気に感じることのできたサルベージ・パーティでした。
そしてそれらが上手に混ざりあって、最高のサルパになったと
感じています。
お互い無いものを補い合い、尊重し合い、パーティを楽しむ。
そんな喜びのあったサルベージ・パーティでした。
私自身は、ベテラン主婦の方にもっともっと教わってみたいと感じました。
サルベージ・パーティはご依頼いただければ
可能な限り飛んで行って開催させていただきます。
個人的な集まりはもちろん、
PTAや町内会の集まり、親子で、などなど
幅広いご要望にお応えできると思いますので、
ぜひぜひお気軽にご連絡くださればと思います。
サルベージ・プロデューサー 和田順子
goodfood.goodlife.0831@gmail.com