羽幌町に住んでいました
北海道の左上の方にある「羽幌町(はぼろちょう)」。
ここに私は2年間住んでいました。
札幌から180キロ、車で3時間強。
人口7,500人に満たない町。
主要産業は漁業と農業。
最寄のチェーン店は、50キロ先の留萌市にある「しまむら」でしょうか。
ここに引越しが決まった時には、少し震えがきました。(笑)
でも住んでみると、みんな親切。
声をかけてくれるし、
みんながみんなのことを知っているから安心だし、
空気も野菜も魚もみんなおいしかった。
不便だったけれど、
ぴりぴりと冷たい都会よりもずっと住みやすく、子育てが楽な環境でした。
幸せだなーと、ずいぶんかみしめた覚えがあります。
「羽幌ままなび」をつくりました
けれどなんてったって「ひま」!
転勤族・子育て中。
日中仕事ができるわけではなく、
かといってぶらぶらできる商業施設があるわけではなく。
子育て支援センターの開放も、火・金の午前中のみ。
という事情もあり、転勤族の私が突然始めたのが「羽幌ままなび」というサークルです。
子育て中のママが、趣味や仕事などでもっている技術を
教え合いっこするサークル。
そこで私は、野菜ソムリエとして野菜講座をやっていました。
私は前述のとおり2年で引っ越してしまったのですが、
そのあとも、友達ががんばってくれて、
サークルを継続してくれています。
後継者不足で世の中の中小企業や第一次産業があえいでいる最中に、
想いをつなげてくれる方がいるということは
本当に感謝・尊敬、月並みな言葉しか出てこないのですが、
そういった気持ちでいっぱいです。
「野菜嫌い講座」を実施してきました
その「羽幌ままなび」に呼んでいただき、
11月6日、子どもの野菜嫌い対策講座を実施してきました。
野菜嫌いのメカニズムをご紹介し、「子どもの野菜嫌いは抗えないもの」と力説。
その後、みんなでキャラランチプレートを作って食べてきました。
そのキャラランチプレートの監修は私ではなく、羽幌に住む友達。
ネイルアーティストのその友達は、ネイルだけでなく
子どものお弁当やアイシングクッキーなど、
呼吸がはばかられるほどの手先の器用さが求められる技術を
もっています。
「餅は餅屋」、得意なことは得意な人にまかせた方がいい。
苦手な私が四苦八苦してネット検索した寄せ集めの知識よりも、ずっといいものができるのです。
その友達にお願いすると快諾してくれ、私には思いもよらぬかわいいランチプレートを提案してくれました。
おかげで講座当日、「ブロッコリーをうまれて初めて食べました!」という子も。
野菜ばかりのランチプレートでしたが、目新しくかわいい料理に、子供達の食欲も旺盛。
ブロッコリーをはじめて食べた子のママの、うれしそうな顔が
今も目に焼き付いています。
私が情熱を感じること
その人が得意とすることを、もっと世の中で認めてもらえるように
ひっぱり出して宣伝すること。
私はこういった活動をしている時に、気持ちがメラメラ燃えるのを感じます。
みんな「私ってすごい!」ってもっと言っていいと思うのです。
でも謙遜なのか自己評価が低いのか「私なんて全然…」と言う。
色々な場所を転勤して歩いて、色々なママ達と出会って、
みんな本当にすばらしいスキルを持っていると思いました。
編み物・漬物・ヨガ・キャラ弁・洋裁…
どれも一朝一夕に身に付くものではありません。
得意なことをもっとアピールして、人に教えることによって
「ありがとう」と言ってもらえる。
時には対価がいただける。
他者に認められ、自分の居場所があると感じられるということが、
すなわち「生きがい」、「生きている目的」です。
そうやって、みんながお互いを必要とし合って
認め合って生きていけたらなと思うのです。
羽幌ままなびは、そういう想いもこめられた、
実は重た~いママサークルだったのでした。(笑)
久しぶりにままなびで講座をしましたが、
あの環境が今の私を形作ってくれていると感じました。
私自身がとてもリラックスして、自分の言葉で想いを伝えてこれたという充実感があります。
機会があったら、また講座をやらせていただきたいです。
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